職場の上司に「お疲れ様です」と言われた時の返事はどうする?

新入社員や職場が新しくなったりすると、上司との日常的な挨拶に悩む場合がありますよね。
特に、「お疲れ様です」と声をかけられた際の返答に困ることはありませんか?

朝の「おはようございます」は簡単ですが、仕事中や終わりに「お疲れ様です」と言われると、どう返すか悩む場合があります。

そこで、本記事では、「お疲れ様です」と言われた時に、どのような返すと失礼に当たらないか解説していきます。

「お疲れ様」や「ご苦労様」は元々は上下関係のある挨拶

「お疲れ様」という表現は、元々は上位者が部下の努力を称えるために用いられる表現でした。

また、「ご苦労様」という言葉も、基本的には上司が部下の労をねぎらう際に使用する言葉です。
「良く頑張ったね」という意味を含みつつ、部下の努力を認める表現として使われています。

以前は目上に「お疲れ様」を使ってはいけなかった

以前の日本においては、目上の人に「お疲れ様」という言葉を使うことは一般的ではありませんでした。

これは、目上の人に対する評価や労を認める行為が、暗黙のルールによりNGとされていたからです。
そのため、サービスや手伝いに対してさえも、感謝を表す言葉を控えるべきだとされることがありました。

この考えは、ビジネスマナーとして広く受け入れられており、「お疲れ様です」や「ご苦労様です」は、目下の者が目上の者に対して使うべきではないとされていました。
長くこの文化に慣れ親しんだ上司たちには、部下からの「お疲れ様でした」という言葉が間違っていると受け取られることもありました。

最近は「お疲れ様です」が普通にに使われる

しかし、時代が変わり「お疲れ様です」の使い方も大きく変化しました。

現在では、職場を問わず上司から部下、部下から上司へと、お互いに使われることが一般的になっています。
私の経験でも、ある部署では上司から使ってはいけないと言われましたが、異動した先の部署では普通に使われていました。

全国の様々な企業や地方で、「お疲れ様」の言葉が上司や部下に関係なく使われているのを見ることができます。
これは、ビジネスマナーや社会の常識が、時代の文化や価値観によって変わってきている証拠です。

言葉の意味や使用法は、社会の変化と共に変わり続けています。

上司から「お疲れ様」と言われた際の適切な返答は?

「お疲れ様」という挨拶は、現代の職場で広く使われていますが、かつては目上の人に対しては不適切とされていました。

この挨拶に対する返答は多様で、特に「お疲れ様です」と単に返す方法がありますが、この表現を好ましく思わない人もいます。
そんな時、どう返答すると良いのでしょうか?

仕事中に「お疲れ様」と声をかけられた時の返答

仕事中に上司から労いの言葉をかけられた時、「ありがとうございます」や「恐れ入ります」と返答するのがおすすめです。
これらの表現は敬意を表し、感謝の意を示します。

さらに、その時の仕事の進捗や問題点を簡潔に説明することで、よりポジティブな印象を与えることが可能です。

帰宅時に「お疲れ様」と声をかけられた時の心得

帰宅する際に上司から「お疲れ様」と声をかけられた場合、通常は「お疲れ様でした」と返答しやすいですね。
更に良い印象を与えるためには「お先に失礼します」と付け加えるのが効果的です。

特に上司がまだ作業中の場合、「お先に」という言葉を前につけて敬意を表すと、より先に帰りやすいです。

まとめ

今回は、「お疲れ様です」と言われた時に、どのような返すと失礼に当たらないか解説しました。

「お疲れ様」や「ご苦労様」は元々は上司が部下の労をねぎらう際に使用する言葉でした。
最近では、上司が部下に関係なく使われるようになっています。

上司から仕事中に「お疲れ様」と言われたら「ありがとうございます」と返答するとよいです。
また、帰宅時の場合は、「お疲れ様でした」に「お先に失礼します」を付け加えるのがおすすめです。

本記事がみなさまの生活にお役立ち出来ると幸いです。